日銀が2日発表した9月の企業の物価見通し調査によると、1年後の消費者物価予想の平均は6月の前回調査から0・2ポイント低下し、前年比1・2%上昇だった。企業は物価の先行きに対し慎重になっており、日銀が目指す2%の物価上昇目標の達成は難しくなっている。
原油安によって8月の消費者物価指数(生鮮食品を除く)が28カ月ぶりにマイナスに転じたことなどが影響したとみられる。3年後、5年後の見通しは、いずれも0・1ポイント低下し、1・4%上昇と1・5%上昇だった。
日銀は企業短期経済観測調査(短観)の一環で物価見通しを調べており、全国の約1万社が回答した。
(共同通信)