台風21号被害 農水産1.8億円 与那国の報告追加


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 県農林水産部は2日、台風21号による農林水産業関連の被害額が1億8010万円(第3報)になったと発表した。第2報から新たに6件の畜舎被害が報告されたほか、停電による冷凍商品の破棄、採卵鶏60羽が死んだ。県農林水産部は「大きな被害が今後確認されなければ、1億8千万円の被害額でほぼ確定になるだろう」と話した。

 新たに追加された被害は畜舎6件と死んだ採卵鶏60羽、農業用施設被害6件、漁船の船尾などの破損2隻などだった。報告された被害は全て与那国島で確認されたものだという。
 与那国島で最大瞬間風速81・1メートルを記録した台風21号による、農作物への大きな被害が予想されたが、主要農作物の収穫時期から外れていたことや、離島の基幹作物であるサトウキビも回復が見込めることから、農作物被害は予想よりも大きくならなかったという。