イゲ知事「未来創造へ絆強化を」 来沖歓迎式で講演


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ハワイと沖縄の一層の交流を呼び掛けたデービッド・イゲ米ハワイ州知事=8日午後6時すぎ、那覇市泊のかりゆしアーバンリゾート・ナハ

 来沖中のデービッド・イゲ米ハワイ州知事は8日夜、沖縄ハワイ協会とハワイ沖縄プラザ建設募金推進本部の主催による講演会と歓迎レセプションに参加し、県内から駆け付けた関係者約400人と交流した。

イゲ知事は「ビジネス、行政、教育のあらゆる分野で協力関係を続けてきた。この絆を、子どもたちの未来を創造するより強いものにする夢を皆さんと共有したい」とハワイと沖縄の一層の交流を呼び掛けた。
  県系3世のイゲ知事は9日に県が主催する沖縄・ハワイ姉妹提携30年記念式典に出席するために来沖した。母県を訪れる初めての機会となった。県主催式典に 先立ち民間レベルで催された講演会に臨んだイゲ知事は、父親のトキオさんが正月にテビチ汁を作ってくれた思い出や、昨年の州知事選など自身の選挙運動で サーターアンダギーがシンボルだったことなどを紹介し「ウチナーンチュ3世であることを誇り高く思っている。沖縄県とハワイ州はビジネスのつながりを超え た友人以上の関係だ。私たちは家族だ」と述べた。
 県民参加の歓迎式を企画した沖縄ハワイ協会の高山朝光会長は「イゲ州知事の就任は、ウチナーンチュがハワイに渡って115年の歴史の中でも輝かしい大きな快挙だ。県民にも大きな喜びとなった」と述べ、米国で初めての県系人州知事誕生を祝った。