【中国時報】国民党、党所有企業を信託へ


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 国民党は6月27日、同党所有の中央投資公司(資本金約900億円、略称「中投」)を信託し、経営から手を引くと発表した。これは与党民進党が追及してきた同党の資産問題に答えたものだが、資産隠しの隠れみのではないかと危ぶむ声は消えていない。
 中投の経営を受託したのは、中投の理事経験者である趙揚清氏、国民党の行政管理委員会の汪海清副委員長ら7人の専門家と学者。同社が合法的かつ健全な運営を行うための監視役として、不当な現金化による資産隠しを防ぐ役割を担うが、そのメンバーの国民党との関係の深さに疑問を呈する声が少なくない。
 また、受益者が依然国民党だという“不徹底さ”を指摘する声もある。徹底した資産整理には海外企業への売却などが求められているが、海外の投資家が中投を不良債権と見なす傾向があるため、交渉は進展していない。