【中国時報】大学の退学率、軒並み低下 政府、レベル危惧


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 台湾の教育部(文科省)が6日に発表した国公私立58大学の退学者数に関する統計によると、本年度第1学期の退学者が最も多かった大学は淡江大学で280人。退学率が最も高かったのは、国立宜蘭大学で1・47%だった。

 本年度第1学期に退学した大学生の総数は2999人で、昨年同期比で1326人の減少。国立台湾大学、台東大学、台南大学および興国管理学院の4校は、退学者がゼロだった。各大学が退学処分に関する基準を大幅に緩和したことが、退学者減少の原因と見ている。
 近年の大学の急増と少子化で、志願者の9割が合格できる状態にあり、大学間の学生獲得合戦も激烈を極めている。退学者の減少は、大学が学納金確保のため、大学生活に適応できないレベルの学生を入学させているのではないかという声もある。教育部では合格最低基準を設けるよう各大学に求めている。