【中国時報】総統選候補、初の与野党公開討論


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 民進党の総統選候補・謝長廷氏と国民党の候補・馬英九氏は9日、公認後初の公開討論を行い、国民党が「外来政権」であるという謝氏が提示した歴史論争をめぐり、白熱した討論を展開した。

 謝氏が2・28事件や白色テロに対する国民党の歴史的責任を問うたのに対し馬氏は、国民党は戒厳令期間中、間違った政策的決定を行ったと認めた上で、自分自身は当時まだ幼く、関与していないが、被害者への謝罪や補償は行われなければならないと述べた。
 また謝氏が、日本政府であれ、国民党政府であれ、過去台湾を統治した政権はいずれも台湾という土地や人々への思い入れなどない「外来政権」にすぎないと批判したのに対し馬氏は、1996年の総統の直接選挙で李登輝前総統が選出されたことは国民党政権の正当性と合法性が、選挙という手段を通じて裏付けられたことにほかならないと反論した。