【中国時報】減刑政策で出獄の元服役者 6日後に副教授殺す


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 22日午前10時半ごろ、台湾大学の謝煥儒副教授(54)が台北市内の公園で、覚せい剤常習の罪で服役していた楊振堂容疑者(38)に暴行を受け、同日午後、搬送先の病院で死亡した。楊容疑者は政府の減刑策で、今月16日に出獄していた。
 この事件は謝副教授が自転車で勤務先近辺の公園を通りかかったところ、突然、楊容疑者になぐりかかられたもの。目撃者の通報で警察官2人が出動し、逮捕した。楊容疑者は覚せい剤常用の罪で、今年4月に入獄したが、政府の減刑策で出獄したばかりだった。
 台湾政府法務部(法務省)は今年、228事件60周年と戒厳令解除20周年を記念し、刑期が1年半以下と比較的軽く、刑期を半分以上終えている受刑者の減刑を行い、1112人が16日に出獄している。年末にはさらに700人余りが出獄することになっている。