【中国時報】金門島で遠泳大会 中台から1800人が参加


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 金門島の料羅湾で先月29日、「2007料羅湾上陸作戦」と銘打った遠泳大会が開催され、台湾と中国から73チーム、1800人余りが参加した。同島は50年前、中台の砲撃戦の戦場となった島だった。

 午前8時15分、李主峰県知事の号砲で一斉に選手たちはスタート。手に手にビート板やバスケットのボールなどを手に海に入った。コースは1・5キロ沖合で折り返す全長3キロ。1位でゴールしたのは金門島出身の呂栄平さんで「かつて戦火に見舞われたこのビーチで泳げたことがうれしかった」と語った。
 かつて軍の管理下にあった時代、同島では、ボールなど浮具になるものは、中国への密航に使用される恐れがあるとして、購入、所有、廃棄に届け出が必要だった。台湾の選手たちはボールを見ながら「昔は無断で持っているだけで捕まったものだ」と感慨深げに笑いあっていた。