【中国時報】国民党の“不当”展 政府、10カ所で


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 政府主催の政党の不法取得資産に関する展示会が22日、台北市の国父紀念館での展示を皮切りにスタートした。本年末まで台中市、嘉義県、高雄市、雲林県など、全国10カ所余で展示を行う。

 この展示会は、国民党の政権時代に同党が政府の資産を私物化していく過程を公文書約100点で伝える。国民党側の抵抗もあり、桃園県、新竹県、苗栗県、台中県、嘉義市など国民党の地盤とされる県市では、会場を借りることができず、展示を見合わせざるを得なかった。
 ドイツは東ドイツ時代の政党の不当資産を回収するための特別立法を行い、大きな成果を上げている。主催する政府関係者は、台湾は2002年に、不法資産回収のための条例の草案を策定しながら、立法院(国会)を通過しないまま5年が経過している。