【中国時報】10種の言語で通訳サービス 台東地裁・検察


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 台湾東部にある台東地方法院(裁判所)と地方検察署に勤務する通訳は、外国語ではなく台湾の標準語である「国語」(北京語)と方言の台湾語と客家語、そして当地在住の7先住民族の言語通訳を務め、住民サービスに貢献している。
 現在、台東地方法院に勤務する通訳は4人。地方検察署には1人が配属されている。
 先住民が出廷する際は、まず「国語」で話しかけ、通じない場合に、先住民のことばに切り替えている。
 先住民のお年寄りには「国語」がまったくできない人も少なくなく、気の利いた行政サービスだと好評だ。
 7つの部族のほかに、同県には離島に居住する「達悟(ダウ)」族がいるが、人数が非常に少なく、ことばを話せる人も少ないため、さすがの通訳もお手上げ。出廷する際付き添ってくる親族に通訳を頼むか、日本語でコミュニケーションをとっている。