【交差点】超サバーイ!


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 タイに暮らして3年になる。過ごしてみた感想をひと言で言えば「超サバーイ(快適っ)!」
 ちょっと街がくさいのと、渋滞がひどいのは気になるが、それ以外は、マイペンライ(問題なし)。
 特にこの街で初めての出産・育児を経験できたのは良かった。タイで子どもを産む・育てるというと「未開のジャングルみたいな所じゃない?」「大丈夫?」と周りから心配された。しかし実はそれも、マイペンライ!
 まず何といっても、医療体制の素晴らしさ。タイでは、外国人への医療サービスが「産業」になっている。「メディカル・ツーリズム」というそうだ。留学経験があり、語学にも堪能な優秀な医師団と最新鋭の医療設備、さらに国際的にも評価の高い、タイのホスピタリティー精神あふれた看護体制が整っていて、快適な治療や看護を求め、世界中から人が集まる。
 かかる費用は、出産だと、日本円で30万円ほど。環境の良さから、こちらで暮らす日本人妊婦さんは、多くの人がタイでの出産を希望する。
 ここ数年、毎年400―500人の日本人の赤ちゃんが誕生している。あまり快適さに、3人目を出産してしまった人も多い。タイの日本人を見る限り、「少子化」という言葉がピンとこない。
 どこの病院も、24時間小児科医、産婦人科医、通訳が常駐で、もしものときも安心だ。
 沖縄の友人たちにはぜひ一度、タイの病院や子育ての環境を見に来てほしいと思う。
(バンコク在住)
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 ※タイ・バンコク在住の古石千八重さんもコラムを担当します。