【中国時報】上海ガニ、輸入困難に 検疫基準が一致せず


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 中国の質検総局(検疫局)の游忠明処長は先ごろ、台湾の流通業者に対し、中国と台湾の水産物に関する薬物の使用基準と検査機器の精度が異なるため、今年は上海ガニを台湾に輸出することは非常に難しいと述べた。

 台湾の量販店関係者によると、中国はWTOの基準を採用しているが、台湾の基準がそれを上回る厳しさであるため、輸入が難しくなっているとしている。しかし、輸入業者の中には、北京政府も上海ガニの品質管理には懐疑的で、台湾に輸出することで問題が表面化することを警戒し、輸入を差し止めているという見方もある。
 中国政府の農林水産関係者は、台湾は中国の農産物の輸入を阻止するため、さまざまな障壁を設けおり、昨年、有名な陽澄湖産の上海ガニから発がん性物質が検出されたと台湾で報道されたが、今回も台湾政府の思惑の表れにすぎない―としている。