【中国時報】大卒の48%1年で離職 台湾の人材バンク調査


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 台湾の人材バンクの最新調査によると、昨年の大卒の23%がいまだに就職が決まらず、正職員になった者の48%が退社しているという。東海大学(台湾)の高承恕教授は「社会全体が困窮するなか、職探しが難しいだけではなく、就職しても初任給は2万元程度。現在の物価高では苦しく、未来に自信が持てない状況」と分析している。

 科技大学卒の凱弟さんは1年で3つの企業を渡り歩いた。理由は自分に合っていない、長時間勤務、業務に発展性がないと感じたなどさまざま。その後、彼女は70通の履歴書を出し、10社の面接を受けたが1つも決まらず、落ち込んでいる。主計処の調査では最初の就職から平均2年足らずで退職するという。2001年以来、若者の失業率は10%以上。大学が増え、大卒は増えたが質が低下したとの声もある。