【中国時報】環境ホルモン、米国の4―14倍 台湾妊婦の胎内


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 台湾はプラスチック王国といわれるが、あらゆるところに使われるプラスチックが、下の世代に重大な危機を及ぼすかもしれない。
 成功大学と台湾大学の研究グループによると、台湾の妊婦の胎内における可塑剤(フタル酸エステル)の濃度がアメリカの妊婦に比べてずっと高いことが分かった。
 これは塩化ビニールや食べ物のプラスチック製容器、化粧品、香水、マニキュアなどに使われ、胎内に入るとされる。なかでもアメリカの妊婦に比べて内分泌かく乱化学物質(環境ホルモン)のDBPは4倍から5倍、同じくDEHPは13倍から14倍の濃度が検出された。
 これらの物質は甲状腺機能の低下や胎児の中枢神経の発育に影響する可能性がある。人体への悪影響の程度は異なるが、「プラスチックを使ったものはなるべく使わないに越したことはない」と、警鐘を鳴らしている。