【中国時報】農村人口の老齢化深刻 ブドウ産地・大村郷


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 巨峰ブドウの産地、大村郷はまさに冬の収穫期を迎えている。しかし、農村人口の老齢化問題は極めて深刻で、各地の果樹園で老人が腰をかがめて収穫する姿がみられる。

 大村郷には青年農業グループがある。彼らは以前、都市で仕事をしていたが、実家に戻り父親の仕事を継いで4、5年を経過した者がほとんど。
 昨年は若さと発想の新しさで全国的な賞も獲得したが、実質的には多くの仕事をリタイアした老人たちに頼っている状態だ。特に今年の収穫は10月のクローサ台風の影響で包装前の作業に手間がかかるという。
 果樹園では4人の老人がブドウ1粒1粒のせん定をなれた手つきで行っているが、最年長は76歳、最年少でも68歳。4人合わせて300歳を超える。家業を継いだ若い農家は農政機関に問題の改善を求めている。