【交差点】大連での支援・交流活動


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 わたしの身近な人たちの中には、さまざまな形で大連の人たちの支援活動をしている人たちがいる。
 日本人の婦人たちで組織するグループは、成績優秀でありながら家庭の事情で進学が困難な中学生の支援を続けている。若い美容師の女性は、近郊の農村の小学校に学用品を寄贈。またある男性は年末にデパートの前の広場でもちつき大会を開いて日本の伝統文化を紹介した。
 わたしも2つの活動をしている。農村の幼稚園に卓球台一式を贈り、園児に卓球を教え始めた。定期的に訪問し、上達ぶりを見守っている。エイサーグループが来連したのを機に、開発区にある大学に太鼓とユニホームを贈った。学内のイベントや日中交流の場で、練習の成果を紹介したいと考えている。
 ほかにも中国語の語学留学をして、農村に小学校を建設した退職後の男性。帰国のたびに友人から日本の書籍をもらい受け、大学内の一室に日本語図書館を設けた日本語講師など、大がかりな支援をしている知人もいる。
 現地の人たちの事情を知るにつれて「自分にできること」を考えるようになったことが支援を始める動機となった。支援の形はさまざまだが「手から手へ」の支援であり、手応えや実感がある。
(池宮城克子・情報雑誌編集者)