【中国時報】長引く寒さで3千トンの魚凍死 望安島


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 人口約4千人余りの島・望安島で、3千トンもの魚が凍死して浜辺に打ちあげられているのが発見された。魚の死がいで埋め尽くされた浜辺を見た島民は、その悲惨さに途方に暮れている。
 この異常ともいえる大量死の原因は長引いた寒さ。例年なら1、2日でおさまる寒さがこの冬は半月以上続いた。そして春節すぎから望安の浜辺には魚の死がいが打ちあげられ、当初は1日100キロ余りを拾っていたが、しだいにその数も増えて、浜辺は足の踏み場もないほどの魚で埋め尽くされた。
 死んだ魚の種類はさまざまで、カンパチ、フグ、ハタ、スギ、タコなど養殖ものの魚や、タツノオトシゴや色とりどりの熱帯魚なども。養殖業者のみならず、島一帯を漁場にしていた漁民にとっても損害は計り知れない。こうしたことは30年に一度のことだという。