【中国時報】李登輝前総統に賠償支払い命令 親民・国民両党首が訴え


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 親民党の宋楚瑜主席と国民党前党首の連戦氏が、李登輝前総統を名誉棄損で訴えている訴訟で、台北地方法院は16日、李前総統に1000万元(約3500万円)の賠償金の支払いと新聞紙上への謝罪広告掲載を命ずる判決を下した。
 この訴訟は、2004年4月、総統選挙の結果に不満な国民党支持者が、総統府前で抗議集会を開いた際、両党首が出席しなかったことを李前総統が「誰かさんは、マージャンでもしに行ってたのではないか」と発言したことに、宋氏らが抗議して起こしたもの。
 判決を受け李氏側は、当時の発言は個人名を出してはおらず、特定の個人への批判をほのめかしたわけでもなく、名誉棄損には当たらない。この判決は、言論の自由を侵害するものだと抗議している。李氏も強い怒りを示し、高等法院に控訴し、名誉回復を求めるとしている。