【中国時報】沖縄とも連携し研究 中央研究院が方針「海洋史」


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 16、17世紀の大航海時代における台湾の歴史を研究する「海洋史」が、近年注目されてきている。すでに十数年前から中国海洋史研究を進めている中央研究院は、今後中国、日本や沖縄、東南アジア諸国とも連携し、歴史の“空白”を埋めていきたいとしている。
 「オランダ時代の台湾」の著者で、海洋史研究家の翁佳音さんは、これまでの中国史が「大陸史」偏重であったことを指摘。同じく海洋史研究家の陳国棟さんも、当時の中国の海禁によって注目されていた当時の台湾を知ることは、今後中国との関係を見極める上でも大いに参考になると、海洋史研究の意義を強調している。
 台湾の海洋史研究は、日本植民地時代には行われていたが、戦後空白の時代を迎え、再度注目され始めたのは十数年前。
 研究者も増えてきており、近年では一般向けの図書も出版されている。