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外国人向け炊き出し訓練/台風被害受け、糸満防災協が初


社会
外国人向け炊き出し訓練/台風被害受け、糸満防災協が初 炊き出し訓練に参加するインドネシア出身の人たち =8月13日、糸満市役所内
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【糸満】台風6号により外国人が住む建物が被害を受けたという話をきっかけに、長期間の停電や断水で困っている市民(特に外国人)を対象に8月13日、糸満市自主防災組織連絡協議会主催の炊き出し訓練が市役所で行われた。外国人を対象にした炊き出し訓練は初。

 カレーを調理し、宗教上肉が食べられない国の人を想定し大豆製の代替肉を使ったほか、ルーにも気を遣った。また、市職員のフードドライブや市社会福祉協議会から牛乳の提供、市潮崎町にある中国人コミュニティーからは2千個の手作りギョーザも提供された。

 カレーを食べたミャンマー出身のアンサンウィンさん(25)は「カレーがおいしい。台風は大変だった。自分の国ではラーメンやお水などの炊き出しがある」と話した。(川嵜紋通信員)