名護市為又の比嘉キヨさんの「100歳祝い」が9日、名護市のホテルゆがふいんおきなわで行われ、57人の親族の祝福を受けた。
お祝いには全国各地から親族が集い、孫たちとの久しぶりの再会にキヨさんは感涙した。全員がおそろいの「祝いTシャツ」を着て長寿を祝った。
キヨさんは1923年9月12日、名護市(旧羽地村)生まれ。戦後の混乱期にサトウキビやパインなど農業に励む傍ら、8人の子どもを育て上げた。孫21人、ひ孫27人に、めでたくやしゃごも誕生。キヨさんは「孫やひ孫と過ごす時間が何よりの生きがいで元気の秘訣」という。
9日は天候にも恵まれ、華やかな3輪自動車「トゥクトゥク」に乗って自宅を出発。長く過ごした名護市大北区をパレードし、市内の祝宴会場のホテルへ向かった。
祝宴は「孫プロデュース」で開かれ、バルーンアートなどで飾り付けられた会場で、孫の玉城悠さんが司会を担当した。
親族によるあいさつ、「孫女ズ」「孫男ズ」「ひ孫ーズ」による余興など、愛情と手作り感にあふれた祝宴は笑顔に包まれた。
孫たちから「こんなに元気な100歳、素晴らしい」「キヨおばぁの長生きがみんなの幸せ。いつまでもみんなの憧れでいて」と祝福された。キヨさんと同じ誕生日のひ孫は「誕生日が一緒でうれしい。自慢のおばぁ」と喜んだ。
五女の和江さんは「いつまでも長生きして、多くの子孫に囲まれ楽しく過ごしてほしい」と語った。
(池辺賢児通信員)