【豊見城】来年4月開校の豊見城市立豊崎中学校の校歌を制作する、かりゆし58のボーカル、前川真悟さんが1日、生徒の約半分が豊崎中に移る伊良波中学校(伊井秀治校長、926人)の生徒たちと交流した。伊良波中の生徒たちは、前川さんの歌を楽しみ、校歌に取り入れてほしい好きな言葉を伝えた。
伊良波中の中庭に、前川さんと作曲担当で音楽家の前濱YOSHIROさんが登場。生徒たちのリクエストに応えて「アンマー」「手と手」などを披露した。前川さんは「校歌は他の街の人は知らない、あなたと友だちのものだ。だから一緒に作りたい」と呼びかけた。
市教育委員会は14日まで、伊良波中や豊崎小学校のほか、豊崎、翁長、県営翁長高層などの自治会、市役所に箱を設置してフレーズや言葉を募集する。集まったフレーズは校歌制作の参考にされる。
伊良波中2年の小笹杏俐(あんり)さんは「高く跳べという言葉がいい。一歩ずつ踏み出していく勇気を表現したい」と話す。4月からは豊崎中に進学する。「進みたい道へ後押ししてくれるような学校になってほしい」と話した。
1年の照喜名明日香さんと横田莉采(りあ)さんは、友人4人で考えた「心を一つに」という言葉を推す。4月から別々の学校に通う2人。「中学で出会って仲良くなったのに寂しい。伊良波中は元気あふれる学校。豊崎中も、いじめがなくてみんなが楽しいと思える学校になってほしい」と話した。
3年の上原一輝(ひとき)さん、浦崎康敏(ひろと)さんは、前川さんの歌声に感激した様子で「元気や勇気をもらった。一人一人が個性を大切にできるよう『虹色の個性』という言葉がいい」と話した。
市教委は豊崎小でも3日、6年生や保護者らと前川さんの交流会を開いた。
(岩崎みどり)