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余った食料品、必要な人に 浦添高2年がフードドライブ


余った食料品、必要な人に 浦添高2年がフードドライブ 約600食分のスパゲッティなどをNPO法人フードバンクセカンドハーベスト沖縄の島袋綾子さん(右)に手渡す生徒ら=2月29日、浦添市内間の県立浦添高校
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 【浦添】県立浦添高校(儀間清浩校長)の家庭科の授業を受ける2年生が所属する「家庭クラブ」はこのほど、家庭で眠っている食品や余っている食品などを集めてフードバンクなどの団体に寄付する活動「フードドライブ」に取り組んだ。2月29日、校内で集めた食品などを同校で、那覇市上間のNPO法人フードバンクセカンドハーベスト沖縄の島袋綾子さんに託した。

 家庭クラブの寄付は2回目。今回は約600食分のスパゲティを中心に寄付した。寄付したスパゲティは、現3年生が2年生の時の2018年と現2年生が19年に応募したFHJ―日清製粉グループ「全国高校生料理コンクール」(全国高等学校家庭クラブ連盟=FHJ・主催)の参加賞。教職員からもおむつや生活用品など76点が集まり、寄付した。

 同クラブでは、SDGs(持続可能な開発目標)の達成に向けて高校生ができることに取り組んでいこうとフードドライブ以外にも、学校周辺の子ども食堂で食事作りの手伝いや子どもたちに勉強を教えるなどのボランティア、赤い羽根共同募金への協力、ペットボトルキャップの回収、マイボトル持参推進など活発に活動している。

 同クラブの金城由依会長(2年)は「寄付したものが必要とする人に届けられることがうれしい。活動してきたかいがあった」と喜んだ。浜川未来副会長(同)は「今後も人の役に立てることを、自分たちで考えて行動していきたい」と意欲を話した。
  (中川廣江通信員)