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水没車から男性救助 名護署、伊禮さんに感謝状


水没車から男性救助 名護署、伊禮さんに感謝状 沖縄タイムスの伊禮健さん(中央)に感謝状を贈った名護市消防本部の安里順消防庁(左)と渡具知武豊名護市長(左から2人目)、大城伸作名護署長(右から2人目)=29日、名護市役所
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 【名護】名護署(大城伸作署長=写真右から2人目)と名護市消防本部(安里順消防長=同左端)は9月29日、台風6号の影響で水没した軽自動車から80代男性を救助したとして、沖縄タイムス写真部の伊禮健さん(59)=同中央=に感謝状を贈呈した。
 同日、名護市役所で贈呈式が開かれ、渡具知武豊名護市長と大城署長から感謝状が手渡された。渡具知市長は「適切な判断で救われた命だと思う。本当に感謝している」と述べた。
 名護市消防本部などによると、伊禮さんは8月6日、名護市中山の道路を走行中、台風6号の影響で冠水した道路に、軽自動車が取り残されているのを目撃した。車中には、80代の男性が取り残されており、伊禮さんは軽自動車のバックドアを開け、男性を救助した。男性の命に別条はなかった。
 贈呈式で大城署長は「救助に向かう職員でも現場で適切な判断をすることは難しい。今回の事は非常に感服する」と話した。
 伊禮さんは「台風の取材で救助する人を見たことはあっても、まさか自分が救助する側になるとは思わなかった。助かって本当に良かった」と話した。
 (金城大樹)