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かまどを生かした空き家の再活用 専門学校生が家主にプレゼン 沖縄、うるま


かまどを生かした空き家の再活用 専門学校生が家主にプレゼン 沖縄、うるま 伊計島の民家の離れを活用するアイデアを披露したIDAの学生ら=10月19日、うるま市宮城島のあごーりば食堂
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 【うるま】うるま市の島しょ地域で増え続ける空き家について、学校法人KBC学園インターナショナルデザインアカデミー(IDA)の学生が、4年前からさまざまな活用提案を行っている。うるま市役所が「授業を通して空き家の活用を一緒に考えられないか」と学校に打診したことがきっかけ。この4年で宮城島や伊計島の空き家を実測し、家主や関係者に聞き取りしながら活用案を出してきた。10月19日には、3年前にIDAがリノベーションを提案し、実際に営業を始めた宮城島のあごーりば食堂を会場に、学生らによるプレゼンテーションがあった。

 今年は伊計島の民家の離れを題材に「かまどを持つハナレの再生提案」を発表した。学生は建築模型を前に、プロジェクターを使って個性あふれるリノベーションを提案。誰もが気軽に立ち寄れる手作り体験スペースや、島の食材を使ったパン教室、アーティストを制作滞在させるギャラリー案など、ユニークな内容が並んだ。

 家主で伊計島在住の岸本次夫(つぎお)さん(71)は「ほったらかしていた60年以上前のかまどを生かすと聞いて、最初は驚いた」と話した。

 発表を終えた2年生の翁長るみかさんは「最初は全くイメージが湧かなかったけれど、クライアントの性格や人生観など、コミュニケーションの中で求めているものを探り、提案に生かせて面白かった」と笑顔で振り返った。

 授業を率いる講師の亀島英正さんは「学生が校舎を出て、生きた現場を体感し、実際に相手に会って提案できることはとても有意義だ」と強調した。

 (石川優子通信員)