2010年度から過大規模校となっている浦添市立当山小学校の分離新設校を巡り、新設校の建設予定地が市西原のゴルフ場「パブリックゴルフうらそえ」中央部分に決定した。市教育委員会が2日に当山小で保護者や地域住民らを対象に開いた分離新設校に関する進捗説明会で明らかにした。市担当者は「事業完了までおおむね6年と見込んでいる」と話し、2029年開校の見通しとなることを説明した。約70人が参加した。
市は分離新設校の開校遅れの理由について、学校用地候補地周辺のまちづくり事業の検討や、地主、事業者との調整に時間がかかったことを挙げた。開校までには、基本設計に約1年、実施設計に約1年、建設工事に約2年半、これらに用地買収の期間を含め約6年を見込んでいるとした。新設校は1学年3クラス、80人規模を想定する。
意見交換では参加者から、児童センターや学童整備の要望や、危険が散見される現在の通学路の安全確保を実施してほしいなどの声が上がった。
当山小PTAの久根次薫会長は、松本哲治市長に「当山小学校分離新設校の開校実現に向けた要請書」を手渡した。要請書には、(1)開校まで数年を要することを受けての、児童の教育環境の一層の改善(2)建設計画通りの開校(3)定期的な説明会開催など、保護者や地域関係者向けの情報共有の仕組み作り―など五つの要請事項を記した。
(藤村謙吾)