【糸満】糸満市立高嶺小学校には築50年以上の屋外トイレがある。古くて使いづらい雰囲気のトイレを何とかしたいという学校と市教育委員会の声をきっかけに、同小学校PTAの「おとーたー(お父さんたち)の会」と市防水塗装業協会が「リメイク大作戦」に立ち上がった。
両会のメンバーは10月15日、トイレの塗装作業をボランティアで行った。老朽化した外壁にペンキを塗り、ぼろぼろになった扉のベニヤ板を張り替えた。周辺にうっそうと生えていた雑木は、同日までにPTA活動で伐採、撤去を終えていた。
児童に「お化けが出るらしい」とうわさされていたトイレは、真っ白で清潔感あるトイレに生まれ変わった。学校では、白い壁に児童が絵を描くという企画案も出ている。
市防水塗装業協会は昨年からボランティアでプールを塗装していたが、PTAと協力して修繕作業を行ったのは初めてだ。同協会の玉城亮会長は「みんなで子どもたちのためにできることをした。今日は子どもたちの参加もあり、業者だけでやるより楽しかった」と話した。
おとーたーの会は、お母さんではできない力作業を任される。これまで木の伐採や遊具のペンキ塗りなどを行ってきたが、新型コロナウイルス後は活動がなかったため、結集したのは久々だった。
PTAの玉城輝雄会長(45)は「参加15人と、思ったより集まった。子どもたちのために集まり、活動ができてよかった」と話した。
(川嵜紋通信員)