軽量級優勝旗争奪戦(琉球新報社長杯)は、8月に行われた夏の全島大会で初タイトルの栄冠を手にした彪獣王が最強のチャレンジャー与那国同志号を迎え撃つ。
王者彪獣王は持ち前の長いトガイー角を使った割り技を中心に掛け技を繰り出すバランスのとれた戦い方をするのが特徴だ。また、もたせ込みでペースを握り、相手の体力を消耗させる持久戦も得意とする。
彪獣王は徳之島で山田牛虎の名で活躍、4勝1敗で沖縄へトレード。移籍後は勝志勝ヌパンダ、嵐丸、ニブラに勝ち。先場所のタイトルマッチで常勝会テスリ華梨を腹取りで撃破し王座を奪取した。挑戦牛を退け、初防衛なるか注目したい。
初の軽量級全島一を狙う与那国同志号は、ボーヌーと呼ばれる戦う面では不利とされる横開きの角を持ち、電光石火の腹取り速攻を得意としている。与那国同志号は昨年4月の八重山闘牛大会で与那国ボーチュラーの名前でデビューし2連勝したのち、活躍の場を沖縄本島に移すと、現在8連勝負けなしと破竹の勢いを見せている。
主な戦績は、あん樹彦星、昇(マチー大城)龍、ファイティング大吉などに勝利している。与那国闘牛組合に初の全島一優勝旗をもたらすことができるだろうか。対照的な角構えの両牛の対戦の見どころとして、彪獣王のワリ技に臆することなく与那国同志号が果敢に攻め込むことができるかが明暗を分けそうだ。