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渡嘉敷の戦争や自然学ぶ 昭薬付中3年生、宿泊研修


渡嘉敷の戦争や自然学ぶ 昭薬付中3年生、宿泊研修 ケラマブルーの海でマリン体験にチャレンジする昭和薬科大学付属中学校3年生=10月19日、国立沖縄青少年交流の家海洋研修場(渡嘉志久ビーチ)
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 【渡嘉敷】浦添市の昭和薬科大学付属中学校(冨里一公校長)の3年生216人は10月18日から2泊3日の日程で、渡嘉敷宿泊研修を実施した。研修は4年ぶり。
 秋晴れの下、渡嘉敷村の国立沖縄青少年交流の家本館、同海洋研修場(渡嘉志久ビーチ)などで仲間と歓声を上げながら、さまざまな自然体験活動にチャレンジした。
 渡嘉志久ビーチでのマリン体験(水泳、カヌー)やサンド造形、野外炊飯(カレー作り)などの自然体験活動をしたほか、地元の平和ガイドによる「渡嘉敷島の沖縄戦」と題した講話を聞き、島の悲劇「集団自決」(強制集団死)などを学んだ。
 前川航輝さん(14)は「海がめちゃきれいで感動した。自然を守ることがいかに大事かということが、この島で分かった」と声を弾ませた。
 平和学習では、相良和希さん(15)が生徒を代表し、「この美しい小さな島で起きた悲しい歴史や沖縄戦のことを語り継ぎ、風化させないように行動していきたい」と誓いの言葉を述べた。
 (米田英明通信員)