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盲目の歌手 祖母の故郷で熱唱 伊江 木幡さん、社協に寄付も


盲目の歌手 祖母の故郷で熱唱 伊江 木幡さん、社協に寄付も 開催されたチャリティーコンサートで熱唱する木幡直希さん(左)=11月4日、伊江村農村環境改善センター
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 【伊江】伊江村農村環境改善センターで4日、チャリティーコンサートが開催された。歌謡曲、琉球舞踊、サックス演奏、フラダンスと多彩な演目が披露された。祖母が伊江島出身で盲目の歌手、木幡直希さんも出演した=写真。
 木幡さんは750グラムという未熟児で生まれ、未熟児網膜症を発症、視覚に障がいが残った。演歌が好きな祖母の八重子さんの下で育ち、19歳で作詞を始め23歳でデビューした。
 木幡さんは「5年ぶりに伊江島で公演ができ、うれしい。昨日、鳥羽一郎さんから『歌謡祭おめでとう。頑張れ』という祝電も届き、うれしさが倍になった」と話した。この日は「納屋橋ブルース」「幸せの道」などを情感たっぷりに歌い上げた。
 コンサートの中で、木幡さんは10万円の寄付金を伊江村社会福祉協議会会長の友寄祐吉さんに手渡した。
 コンサートを企画したのは、花月流の創作舞踊研究所の花月ひろしさん。村内外で音楽活動をしている人や村内の事業所などに呼びかけ実現した。50余の事業所などから広告の協力もあった。 (知念光江通信員)