【北部】うるま市の池保正勝さん(58)は1989年のツール・ド・おきなわ第1回大会から連続出場を続け、市民レース200キロを複数回完走した経験も持つ。今大会は11日のチャレンジサイクリング90キロを完走し、「昨年よりも短いコースだが楽しく走れた」と汗を拭った。
池保さんは知人から第1回大会への参加を誘われたことがきっかけで、サイクリングを始めた。当初は個人参加だったが、具志川市(当時)の自転車販売店で情報交換する自転車愛好家たちが結成した「ズケランサイクルクラブ」のメンバーとなり、現在も同チームの一員として走る。
思い出に残る大会は市民レース200キロに初出場した2006年の第18回大会。レースを見て出場意欲が高まり、大会ごとに練習量を増やし、80キロ、120キロと段階的に距離を伸ばして挑んだ。同大会は完走できなかったが「普段走れないスピードと集団で走るのが醍醐味(だいごみ)だ」と振り返る。
池保さんは「コンディション調整にプレッシャーがかかるレースの200キロに比べると、90キロのサイクリングは楽しみしかない」と話す。今大会はスタート時から雨に見舞われ走りにくい環境だったが、昼食地点のタピックタラソセンター宜野座で足湯に入り、疲れを癒やすなど楽しみながら走ることができた。池保さんは今後の大会参加にも意欲的で、「元気な限り生涯出場したい」と笑顔で語った。 (武井悠)
チャレンジサイクリング90キロを完走した池保正勝さん=11日、名護市21世紀の森公園
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ツール・ド・おきなわ“皆勤” 池保正勝さん(うるま) チャレンジ90キロ完走
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琉球新報朝刊
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