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絵画で自分の世界表現 国頭中・久手堅さん 村役場で第2回個展


絵画で自分の世界表現 国頭中・久手堅さん 村役場で第2回個展 第2回個展を開催している作者の久手堅愛榎さん(右)と母の啓子さん=10日、国頭村役場1階ロビー
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 【国頭】国頭中学校2年の久手堅愛榎(あいか)さんの第2回絵画個展「Aika World~自分自身~」が国頭村役場1階ロビーで開催中だ。
 愛榎さんは小学校4年から学校を休むようになった。現在、週1回、午前中の保健室登校をしている。昨年の初めての個展以降、制作意欲が増し、さらに成長した自分を絵画を通して表現している。会場には、ミリペン、鉛筆、アクリル絵の具で描いた絵、スマホなどを使用して描いたデジタル画など67作品が展示された。昨年から1年で44作品が完成した。
 会場に置かれたアンケートには「あいかさんの絵はすてきと思います」「自分自身への挑戦がんばってください」などと、多くの人々から言葉が寄せられる。10日には辺土名小学校4年生児童全員が鑑賞に訪れ、感想をアンケートに記入していた。
 愛榎さんは「絵を描くことをまだまだ続けたい。満足のいくまで描きたい」と意欲を話す。母の啓子さんは「時にはスランプもあるが、昨年からするととても前向きになり、自分としっかりと向き合っている感じがしている」と話した。
 愛榎さんを小学校2年生から見続け、支援に携わる喜屋武幸さんは「この子の絵には訴える力がとてもあると感じていた。昨年からさらに飛躍し、世界観がにじみ出ていて私たちの心に響いた。ぜひ多くの人々に見てほしい」と来場を呼びかけている。国頭村役場1階ロビーで30日まで。午前9時~午後5時。土・日・祝祭日は休み。 (新城高仁通信員)
第2回個展を開催している作者の久手堅愛榎さん(右)と母の啓子さん=10日、国頭村役場1階ロビー