有料

20回連続完走 家族が祝福/南城・尚巴志マラソン/知念竹志さん(71)


20回連続完走 家族が祝福/南城・尚巴志マラソン/知念竹志さん(71) 20回連続完走を達成し、子や孫らと喜ぶ知念竹志さん(前列左から2人目)=5日、南城市佐敷新里
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 【南城】第20回尚巴志ハーフマラソンが5日に開催された。20回大会を記念し、ユインチホテル南城の駐車場では大交流祭が開かれ、20回連続で完走したランナー43人をたたえる表彰式があった。受け取った表彰状と記念ボトルを人一倍高く掲げたのは、南城市在住の知念竹志さん(71)だ。「20回までは走ろうと計画していた。達成できてうれしい」と笑い、喜びと達成感をにじませた。
 市佐敷仲伊保出身。20代の頃、旧佐敷村の陸上大会でマラソンに出場し「きつくて楽しい」マラソンの魅力に目覚めた。NAHAマラソンにも出場していたが、尚巴志ハーフマラソンが始まると出場を切り替えた。今大会で引退を考えており、最後の走りを「年も年だからきつかった」と振り返る。
 妻の末子さん(66)は「今回で終わりだと今日知った。20回の目標を達成して感無量」と話す。毎年家族で応援に駆け付ける。「走らないと調子が悪いと言うくらい、走るのが大好き」とほほえむ。
 長男の将太さん(38)は3キロの部に子ども2人と参加した。20回連続完走を果たした父を「すごい」と尊敬のまなざしで見つめ、「来年からは父から引き継ぐようなつもりで、自分が続けて走りたい」と抱負を語った。 (上江洲仁美)