基地問題巡りトーク　那覇、宮城さんと中村さん

　【那覇】チョウ類研究者の宮城秋乃さんと基地引き取り党共同代表の中村之菊（みどり）さんによる、ゆるくないゆるトークライブがこのほど、那覇市牧志のブラジル軽食イベントスペース・プンガポンガで開かれた＝写真。
　参院選や千葉県議選などに出馬した中村さんは「自分の住む千葉県柏市で沖縄にどう答えていくのか？『沖縄ってすごいところだよね』と言われるのが沖縄の民主主義を壊している原因だと思う」などと述べた。宮城さんが北部訓練場返還地で米軍廃棄物を回収し、実態を伝え続ける活動について、中村さんは「本土ではほとんど伝わっていない」と述べ、活動を紹介するパネル展を全国で開催している。
　宮城さんは「世界自然遺産に登録を勧告した国際自然保護連合は、評価書の中で米軍廃棄物のことに一切触れていない」と自然遺産登録を批判した。
　中村さんが「宮城さんが発信しないとヤンバルで何が起きてるか分からないし、一人で戦わせて申し訳ないという思い」と述べたのに対し、宮城さんは「チョウたちが苦しんでるのに自分がチョウを楽しむわけにはいかないので、一生懸けて問題を解決したい」と決意を述べた。　（喜納高宏通信員）