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ゲートボール場を再生へ 名護・振慶名区 住民ら共同で整備 憩いや教育の場に


ゲートボール場を再生へ 名護・振慶名区 住民ら共同で整備 憩いや教育の場に 区民が共同作業で整備に取り組むゲートボール場=14日、名護市振慶名
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 【名護】名護市振慶名区(座喜味務区長)は、使用されなくなっている区内のゲートボール場を再生させ、地域の憩いの場にしようと取り組んでいる。桜の木を植え、地域住民が自宅で育てた野菜などを物々交換できたり、自然学習や地域の歴史を知ってもらったりする拠点など、多目的な広場として整備を予定する。12日には区民約20人が集まり、整地などの作業が実施された。
 振慶名農村公園にあるゲートボール場は、時代とともに利用者が減少し、約10年前から使用されなくなっている。同区では、名護市がふるさと納税基金などから、地域住民のコミュニティー活性化に向けた取り組みを助成する「名護市ちばる地域提案助成金」の交付を受けて、区民の共同作業で整備を目指している。
 ゲートボール場の周囲に桜の木を植えて、芝生を敷くなどする作業は、すべて区民の手で実施されているという。同区は、区民作業に多くの住民が参加することによって懇親を図り、整備後の利用頻度を高めることにもつなげたい考えだ。
 12月には羽地中学校の生徒らが地域貢献活動の一環として、桜の木の植え付け作業をする予定。ゲートボール場のある公園周辺は文化財など、地域の名所も多く、整備を契機に、地図を元に地域内のチェックポイントを回る「ロゲイニング」の拠点とするなど、区民で活用方法を話し合っているという。座喜味区長は「教育的にも活用できるようにしていきたい。地域住民が交流する憩いの場となるよう作業を続けていきたい」と話した。 (池田哲平)