【那覇】飲食事業などを展開する金之島(北谷町、趙丹社長)は11日、那覇市久米の福州園にレストラン「福州園―GARDEN」を正式オープンした。沖縄での飲食店は3店目。中国の本格的なお茶や料理、沖縄のスイーツを味わえる。
福州園は那覇市制70周年と、中国福建省福州市との友好都市締結10周年を記念して1992年に開園。600年以上前、福建省から久米村(くにんだ)に専門技術を持つ人々が移住したことで深まった、中国と琉球の友好の歴史をたたえる。
レストランでは、福建産で「1年で(熟成させれば)茶、3年は薬、7年は宝」とも呼ばれる白茶(ばいちゃ)の10年ものやウーロン茶、10年もの陳皮プーアル茶など、趙社長こだわりの品が並ぶ。アグー入り小籠包(しょうろんぽう)や手軽に持ち歩ける福州園まん、ランチタイムにはルーローファン定食などもある。田芋チーズケーキなど各種スイーツも取りそろえる。
「漢服(はんふー)」をはじめ、中国のさまざまな時代の衣装の無料貸し出しもしている。
趙社長は「沖縄の人をはじめ、中国からの観光客も互いの文化に触れてほしい。理解を深めるきっかけとなる場にしていきたい」と、琉中友好の歴史を今につなげる空間作りに意気込んだ。
営業時間は午前11時から午後11時。問い合わせは同店、電話098(988)0800。 (藤村謙吾)
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こだわりの中国茶、味わって 那覇 福州園にレストラン開店
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琉球新報朝刊