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双子家庭など支援へ講座 沖縄多胎ネットのピアサポーターがスキル学ぶ「話すことは癒やし」 浦添


双子家庭など支援へ講座 沖縄多胎ネットのピアサポーターがスキル学ぶ「話すことは癒やし」 浦添 沖縄多胎ネットの第1回講座を終えたピアサポーターら=浦添市仲間の市社会福祉センター(提供)
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 浦添市の多胎ピアサポート事業を受託する一般社団法人沖縄多胎ネット(内間美沙紀代表)のピアサポーター20人はこのほど、日本多胎支援協会のピアサポート支援講座(全2回)を受講した。サポーターの資質向上を目的とし、傾聴スキルなどを学んだ。

 同事業では、双子や三つ子などの多胎妊娠中の妊婦や家族、生後2歳ごろまでの多胎育児中の保護者らを対象に月1回、交流会を実施している。多胎育児の先輩らがピアサポーターとして参加し、多胎児の家族ならではの経験を基に、アドバイスなどを行っている。専門的な知識を持つ保健師も悩み相談などに応じている。また、交流し合える居場所づくりや情報発信、物資支援などを実施する。

 講座では多胎に関する知識を学んだほか、サポーターとしての心得や傾聴スキルなどを学んだ。参加者からは「親の大変さだけではなく、双子や三つ子たち本人も特有の悩みを抱えていることに気付かされた」「話すことは癒やしだと改めて感じた。押し付けず、否定せずに相手の話を聞き、自分の経験や情報をシェアして学びを生かしていきたい」などと感想を寄せた。

 沖縄多胎ネットの内間代表は「経験も家族構成も住む地域もさまざまで、三つ子ママや双子のパパ、ママ、双子のばぁばなどのかけがえのない仲間が集まった。同じ境遇だからこそ共感し寄り添い、そのつながりが広がり、ピアサポーター自身が住んでいるそれぞれの地域で活躍してもらいたい」と話した。 

(中川廣江通信員)