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30年ぶりのカジマヤー 名護市大浦・比嘉富子さん 笑顔で区内回る


30年ぶりのカジマヤー 名護市大浦・比嘉富子さん 笑顔で区内回る カジマヤー祝いのパレードで手を振る比嘉富子さん(右)と同乗した長女の上地ユリ子さん=4日、名護市大浦
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 【名護】名護市大浦区に住む比嘉富子さん(96)のカジマヤー祝いが4日、開かれた。同区のカジマヤー祝いは約30年ぶり。比嘉さんは風車で飾られたオート三輪車「トゥクトゥク」に乗り、バンザイ三唱などで出迎えた区民らに笑顔で手を振りながら区内を回った。
 比嘉さんは1927年2月に久志村(現名護市)大浦で生まれた。子6人、孫9人、ひ孫15人に恵まれ、大浦で長年畑仕事をしてきた。比嘉さんは長寿の秘訣(ひけつ)について「何でも食べて、いろいろな人と話している。食べ物は野菜が好き」と語った。
 パレード後の祝賀会は親戚や住民など約70人が参加した。幕開けの宮古民謡「トーガニアヤグ」を披露した、長女の上地ユリ子さん(67)は「最高に幸せでうれしい。比嘉家は祖母も102歳まで元気で、長命な家だ」と感激した。大浦区の宮里辰之区長(44)は「いつも区や地域のことに一生懸命で村踊りの指導もしていただいた。これからもますます元気で楽しく過ごしてほしい」と祝福した。 (武井悠)