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郷土の芸能 観衆を魅了 金武 4年ぶり民俗芸能祭


郷土の芸能 観衆を魅了 金武 4年ぶり民俗芸能祭 金武町民俗芸能祭で披露された「しょんだう(醜童)」=10月28日、金武町立中央公民館大ホール
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 【金武】町内各地で先人たちから受け継がれた民俗芸能を一堂に会し披露する機会とし、町民が郷土文化の魅力を再認識し、次世代への保存継承も目的に、金武町民俗芸能祭が10月28日、金武町立中央公民館大ホールで4年ぶりに開催された。地域に古くから伝わる芸能で多くの観衆を魅了した。
 開催は今回が30回目となる。記念公演の特別プログラムとして「映像でふりかえる民俗芸能祭30年の軌跡」があり、これまでの芸能祭の懐かしい映像を上映した。
 演目は、金武区伝統芸能保存会の「ミルク・獅子舞」で幕を開け、屋嘉区伝統芸能保存会から「恩納節」「しょんだう(醜童)」、伊芸区南ヌ島保存会の「南ヌ島」、中川区青年会の「中川の源原エイサー」、町外からは八重瀬町志多伯獅子舞・棒術保存会を招いて「汗水節」「武の舞」が披露された。
 金武町教育委員会の安座間充さんは「コロナ禍は地域における伝統文化の保存継承活動にも影を落としたが、4年ぶりに町内各地域に伝わる彩り豊かな民俗芸能が一堂に会し、うれしく思う。次世代に継承できるようこれからも保存団体とともに取り組んでいきたい」と話し、今後の取り組みにも意欲を見せた。 
  (糸村昌敏通信員)