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「大漁旗33枚」護岸彩る 豊見城・与根漁港 座安小6年生80人が壁画


「大漁旗33枚」護岸彩る 豊見城・与根漁港 座安小6年生80人が壁画 与根漁港に大漁旗の壁画を描く座安小の6年生たち=10日、豊見城市
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 【豊見城】豊見城市与根の与根漁港を子どもたちの絵で飾ろうと、糸満漁業協同組合与根支部(大城大樹支部長)は、地域にある座安小学校(川満恵昌校長)の児童たちに対して港内に壁画を描いてもらう事業を実施している。10日、6年生80人が漁港を訪れ、大漁旗をテーマに壁画を色付けした。長さ20メートルにわたり、船や大波、魚、エビ、タコなどが描かれた33枚の旗が彩られた。
 事業は2022年に始まり、今回で2回目。10年続けて同漁港を壁画で彩る計画だ。事業を企画する漁協組合員の大城和也さん(45)は「漁港を明るくして、地域の人や子どもたちが来やすい環境をつくりたい」と話す。
 児童たちは事前に与根漁港に水揚げされる魚の種類や大漁旗について学び、下絵を描いていた。下絵から33点が選ばれ、壁に描き写された。
 10日は児童たちが下絵に色を塗る作業が行われた。ペンキで手を汚しながらも一生懸命に色を塗った児童たち。
 運天美音鈴さん(12)は「壁に色を塗るのは初めてで、すごく楽しかった。観光客も喜んでくれると思う」と話した。大城倖輝さん(11)も「文字を塗るのが難しかった。完成したら見に来たい」と話した。 (岩崎みどり)