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CD使い 螺鈿技法学ぶ 大宜味 子どもらが飾り箱作り


CD使い 螺鈿技法学ぶ 大宜味 子どもらが飾り箱作り キラキラCD螺鈿ボックスを作成して喜ぶ参加者ら=10月28日、旧大宜味小学校
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 【大宜味】大宜味村教育委員会は10月28日、旧大宜味小学校で第49回おおぎみ展関連企画として、沖縄こどもの国・教育普及員の宮里優子さんを講師に、芸術文化講座「キラキラCD螺鈿ボックス作り」を行った。
 夜光貝などの貝殻を切り出して文様を作り、漆で仕上げる琉球漆器の螺鈿(らでん)技法を生かして飾り箱を作成する講座で、貝の代わりにCDの表面を利用した。特別講師に県指定無形文化財「琉球漆器」の技能保持者、前田國男さんが務めた。
 前田さんは夜光貝に光があたる角度によって見え方が違う琉球漆器の美しさと、自然物の調和を紹介した。宮里さんは沖縄に住む鳥の羽などの生き物の色からキラキラの秘密を説明。参加者らはCDの表面を薄く剥いだ材料をカットし、光り方の角度を確かめながら飾り箱を作成した。
 大宜味小5年の吉濱心乃華さんは「生き物でも凹凸で光があたると見え方が違う。CDも光の当たり方で色が変わり、うまく仕上げることができた」とキラキラ飾り箱に喜んだ。「第49回おおぎみ展」は旧大宜味小体育館で同時開催。陶芸、漆器、芭蕉布などの伝統工芸や絵画、写真、こども園や村内の生徒らの作品や福祉施設の利用者の作品が展示され、多くの村民が訪れ観賞した。(安里郁江通信員)