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ごみの4R知って、資源循環へ/宮古・平良第一小で環境講座


ごみの4R知って、資源循環へ/宮古・平良第一小で環境講座 環境教育の出前講座後に記念撮影する平良第一小の児童と県産業資源循環協会青年部のメンバーら=6日、宮古島市(提供)
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 【宮古島】廃棄物処理に対する関心を高め、持続可能な社会づくりに貢献する人材を育成しようと、廃棄物やリサイクル事業者でつくる県産業資源循環協会青年部(宮里翔太部会長)は6日、平良第一小学校で環境教育の出前講座を開催した。毎年県内で小学生向けに開催している講座で、宮古島では初開催。同小5年の児童90人が参加した。
 青年部教育研修担当の水越睦紀副委員長が講師を務め、世界の気候変動やSDGs(持続可能な開発目標)、ごみの4Rなどについて説明した。ごみになるものを買わない(リフューズ)、ごみを減らす(リデュース)、まだ使えるものを使い続ける(リユース)、資源として再利用する(リサイクル)ことにより、住んでいる地域を住みやすくすることができると説明。同市内のごみ排出量やリサイクル率も紹介した。講義終了後、児童たちは自分たちが環境のために今できること、これからやることを葉っぱ形の紙に書き込み「約束の木」に貼り付けた。
 ショベルカーや移動式クレーンなど、普段は工事現場にある重機に乗り込む操作体験もあった。タイヤをつかんだり、砂を移動したり、コンクリートブロックをつり上げたりした。
 平良第一小学校は駐車場側の道路に陥没などがあったため、宮古島の同協会会員である松島開発とニューサウスウインドの2社が重機や資材を提供し、整地作業ボランティアも行った。
 宮里部会長は「宮古島は観光客も多く、一人当たりのごみの排出量も多い。子供たちの環境への興味や理解を深める活動を広げていきたい」と語った。