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詩画展で戦争危機訴え/名護博物館で木村浩子さん


詩画展で戦争危機訴え/名護博物館で木村浩子さん 詩画展を開いた木村浩子さん=8日、名護市の名護博物館ギャラリー
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 【名護】木村浩子さん(86)の詩画展「沖縄 平和 いのち」が8~12日、名護市の名護博物館で開かれた。これまで描いてきた絵や掛け軸、絵皿など約50点が並んだ。木村さんは近年、戦争の危機が迫っているとして「沖縄が一番先に犠牲になる所だ。平和ぼけではいけない」
と作品を通じて呼びかけている。
 木村さんは「口と足で描く芸術家協会」の会員で歌人でもある。1983年に山口県から伊江島に移り住み、創作を続けてきた。2歳の時の脳性まひによる障がいで、左足に筆をつけて描く技術を習得した。
 木村さんは「怒りや喜びを表現している。特に今、世界に狂いがあり、私にもあなたにも平和ぼけがある。気をつけて頑張っていこう」と呼びかけた。 (増田健太)