有料

自然に触れ 水難救助学ぶ 流経大生 渡嘉敷で海浜実習


自然に触れ 水難救助学ぶ 流経大生 渡嘉敷で海浜実習 海浜実習をする流通経済大学の学生ら=11月1日、国立沖縄青少年交流の家海洋研修場(渡嘉志久ビーチ)
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 【渡嘉敷】茨城県の流通経済大スポーツ健康科学部の「渡嘉敷島海浜実習」が7月と11月に渡嘉敷村で5班に分かれて実施された。7月には2年生対象の1班(86人)、2班(118人)、指導者17人が参加。11月の秋季実習は1~6日まで学生3班(89人)、4班(83人)、5班(74人)の入れ替わりで来島した。
 同大は水難事故などから身を守り、命の尊さを沖縄の海で学ぶことを目的に、2006年度から継続して渡嘉敷村で海浜実習に取り組んでいる。専門講師の指導のもと、環境問題や生態系を意識しながら体験型・ワークショップ型プログラムに取り組み、心肺蘇生法や水難救助などの訓練を通して人助けを理解し、水辺活動などを安全に展開するための方法を学んだ。
 「ケラマブルー」と呼ばれる国立公園の渡嘉志久ビーチの海でレスキューチューブを利用した救助訓練、シュノーケリング体験、水泳活動や救急救命に欠かせない知識やビーチスポーツなども学んだ。夜は宿泊場所の交流の家研修室でグループワークなど親睦交流を深めた。
 引率した荒井宏和教授は「学生たちは渡嘉敷島の透き通った美しい海など、自然を楽しみながら学べる。恵まれた自然環境の中で、訓練、体験することで学習効果も上がり、成長し、将来の日常生活に役立つきっかけになる」と成果を強調した。
 西本翼さん(18)は「こんなに美しい海で実習できて感激だ」と話し、古市いずみさん(19)は「ここで学んだことを今後の糧にしたい」と声を弾ませた。
 (米田英明通信員)