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伊江中で人権講話 HIVネット比嘉さん


伊江中で人権講話 HIVネット比嘉さん 全校生徒を前に講話する比嘉正央さん=11月9日、伊江中学校体育館
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 【伊江】相手への思いやりや寛容な心を育成しようと、伊江中学校(伊波寿光校長)は11月9日、NPO法人HIV人権ネットワーク沖縄の比嘉正央理事長=写真=を招いて人権講話を開いた。比嘉さんは高校、大学は野球部に所属。WBC日本代表の栗山英樹前監督とは大学時代のチームメイトで旧知の仲。26年間、中学・高校で保健体育の教諭を務め、現在は子どもたちの人格形成教育や人権に関する啓発活動を続けている。
 比嘉さんは南アフリカで生まれつきHIVに感染した少年の生き方など、身ぶり手ぶりを交えて講話した。また、栗山氏がプロ野球の現役時代、2軍から1軍に上がるために信念を持って前に進む姿を紹介した。
 自身の経験を基に「決して人を傷つけてはいけない。自分らしく生きるために自分を信じ、思いやりのある人になってほしい」とメッセージを送った。
 山城桜咲さん(3年)は「日本では教育を受けることが当たり前だが、世界には教育を受けられない子どもたちがいっぱいいる。これからは目的意識を持って歩んでいきたい」と話した。