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「自分が使う言葉」を大切に/名桜大で言語の多様性知る授業


「自分が使う言葉」を大切に/名桜大で言語の多様性知る授業 特別授業で言語について考える学生=名護市の名桜大学
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 【名護】言語教育に取り組む沖縄ハンズオンNPOがこのほど、名護市の名桜大学で言語の復興と歴史にかかわる短編ドキュメンタリーを上映した。講師として解説した赤嶺龍風(りゅうぶ)さん(26)が「言葉の多様性を知り、自分の言葉を大切にしてほしい」と呼びかけた。
 映像は高校生がラジオパーソナリティーとしてうちなーぐちを通して沖縄の歴史を学んでいく内容で、沖縄ハンズオンが制作した。視聴者が使う言語を探求することで「自分自身が何者かを知っていますか?」と問いかけている。
 原京志郎さん(21)=同大4年=は「『本当の言葉』というフレーズが印象に残った」と視聴後の感想を話した。
 上映は講義「言語と文学」の一環で開かれた。半嶺まどか准教授は「世界を見ると同時に、足元の言葉の問題に意識を持ってもらうきっかけにしてほしい」と話した。 (増田健太)