【那覇】2022年度に創立60周年を迎えた那覇市立識名小学校で11月26日、新型コロナや校舎改築の影響で延期となっていた周年事業の一環で、タイムカプセル開封式が開かれた。タイムカプセルは、同小が50周年を迎えた13年3月7日に封がされた。約11年前の自分から今の自分に宛てた手紙や当時の雑誌、アイドルグループのCDなど懐かしい品々に、参加者から歓声が上がった。
当時の識名幼稚園の園児から識名小50期卒業生まで約870人の手紙をはじめ、好きな漢字や将来の夢を学年別に書いた旗などが入れられた。
当時、小1だった小川響さん(17)の手紙には「車の整備士になる」と夢が書かれていた。現在工業高3年で「当時からぶれていないと思った。車が好きな気持ちは変わらない。車を開発する仕事に就けるよう勉強を頑張りたい」と語った。
息子と娘を連れて参加した外間日菜さん(22)は「手紙は帰ってから見る。コロナもあって成人式もゆっくり話すことができなかったので、同級生に会えてうれしい」と笑顔を見せた。
開封式の実行委員長を務めた小濱梨枝さんは「時を超え、11年前の自分と向き合う時が来た。私たち親世代もとてもワクワクしていた。今日を機会に互いの親交を深めて今後の活力にしてほしい」と話した。
開封式に来られなかった人の手紙は、PTAで一時保管している。同小は17日午後2時から、創立60周年記念式典の開催を予定している。 (藤村謙吾)
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11年前の「自分」に励まされ/那覇・識名小/タイムカプセル開封式
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琉球新報朝刊
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