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名工の逸品ずらり/那覇・壺屋陶器まつり


名工の逸品ずらり/那覇・壺屋陶器まつり 壺屋焼の陶器を吟味する来場者=11月24日、那覇市牧志
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 【那覇】第44回壺屋陶器まつり(主催・同まつり実行委員会、壺屋陶器事業協同組合)が11月24~26日の3日間、那覇市牧志の壺屋小学校で開かれた=写真。市壺屋や読谷村、大宜味村など県内各地に点在する21の窯元(工房)が出店。壺屋焼の伝統技法を受け継ぐ陶工が生み出すまかい(椀)や湯のみ、皿、シーサーなど約2万点のやちむんが勢ぞろいし、来場者らはお気に入りの陶工の作品を買い求めた。
 25日にはオークションがあった。最終日の26日は、壺屋に戦前から伝わる陶工が紅白に分かれてリレー形式で作品を作り、競い合う「カーミスーブ」などが行われた。会場内では壺屋小5、6年の児童が学校にある電気窯で作ったオリジナルの「やちむん」を展示販売した。
 陶器まつりを目的に東京から来県した古館実さん(59)は「去年は売り切れで買えなかった陶工の作品を買うことができて良かった。壺屋焼は沖縄が持つ優しい空気感をまとっており、わたしにとって癒やしだ」と語った。 (吉田健一)