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「豊年踊」129回目に/名護・仲尾次区、4年ぶり


「豊年踊」129回目に/名護・仲尾次区、4年ぶり 仲尾次区の豊年踊で披露されたオランウータンにふんした男性が踊る「猩猩しょうじょう」の演目=10月29日、名護市仲尾次区(仲尾次区提供)
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 【名護】名護市仲尾次区の伝統行事「豊年踊」がこのほど、同区公民館の特設ステージで実施された。五穀豊穣(ほうじょう)や、無病息災などを祈願する行事で、今年で129回目。区内外から多くの観客が集まる中、棒術や裏方を含め総勢150人の区民が約1カ月半にわたって積んできた練習の成果が披露された。
 行事は新型コロナウイルスの影響もあり、4年ぶりの開催。例年は旧暦の9月9日に実施されてきたが、仕事がある若年層の意見を取り入れ、今年は初めて日程をずらし、土日の開催となった。行事には、伝統文化を若い世代に継承発展させるため、中学生や高校生も多数出演した。
 たいまつを持って踊る「谷茶前」や、オランウータンにふんした男性が踊る「猩猩(しょうじょう)」=写真=、「若衆菊持」など独特の踊りが特徴で、14演目が披露された。あいさつで、新城高樹区長は「豊年踊は、区の『和』を保つ一大イベントだ」と話し、今後も行事の持続的な継承に向けて取り組む考えを示した。(池田哲平)