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子連れ出勤OK 小禄の事業所「amis」 「多様な個」居場所づくりを


子連れ出勤OK 小禄の事業所「amis」 「多様な個」居場所づくりを 女性スタッフの赤ちゃんを抱く管理責任者の大城麻美さん(左)=10月24日、那覇市小禄の就労継続支援B型事業所amis
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 【那覇】那覇市小禄にある就労継続支援B型事業所「amis(アミス)」(大城直人代表)では、待機児童問題をサポートする子連れ出勤制度を導入し、女性が働きやすい環境づくりをしている。
 サービス管理責任者の大城麻美さんは、これまで認知症支援の「注文をまちがえるゆいまーるな喫茶店」や子育て支援「サンクスママ」での給食配給支援などで公的福祉サービスの対象から外れる「制度の間」にある人たちを現場で見て対応を始めた。
 医療事務で育児休暇中の20代女性スタッフは、「保育所が決まらないため復職できず、収入がなくて困っていたところ受け入れてくれた。スタッフ全員で赤ちゃんの面倒を見てくれるのでありがたい」と述べた。
 また一人暮らしで軽度認知障害のある70代女性の利用者は、調理経験を生かして昼食作りの作業を行っている。
 大城麻美さんは「多様な個を紡ぎ合える社会を目指して、健常者も障がい者も一緒に集まれる寺子屋のような居場所づくりを行いたい」と述べ、「現場で見てきた若年性認知症やヤングケアラーなどにも、対応していきたい」を思いを語った。見学や体験の問い合わせは、電話098(996)5222。 (喜納高宏通信員)